今回は前回、前々回と二そう舟でやった96枚組(ゴールドバーグ多面体(価数=4、特徴量=8)をアリ地獄で組んでみました。
平面充填タイプの3色分けと2色分けを1つずつです。
まず3色分け
つづいて2色分け
ちなみにこの2つは共に96枚組ですが、組み方がAタイプとBタイプの2種になっていて、互いに双対の関係にあります。
一番大事なことを最初に言いますが、アリ地獄で96枚組は組めます。(組めなきゃ記事に出来ません。。)
……ユニット折り紙を嗜む方ならご承知だと思いますが、アリ地獄に限らずユニット折り紙というのは組める立体と組めない立体とがありますので、この96枚組もアリ地獄で組めるという事をまず上奏しておきます。
大事なことはもう言ったので、後の文章は読み飛ばし可です。。
なんで上記の事を申したかというと、この多面体は特に、組んでる最中はちゃんと組めてるか不安になりますが、8割ぐらいまで組みあがってくるとそれまで不安定だったのが急に安定します。
アリ地獄全般はその傾向が強いですが、この96枚組はそれが特に顕著です。
そしてこの4価のゴールドバーグ多面体のグループは、大きくなるほどに全体の形は立方体(サイコロ)に近くなります。
アリ地獄ユニットは枚数が増えるほどに表面の凸凹は多くなりますが、全体で見るとなだらかで且つエッジのある形になるのは創発的で面白いです。
惑星――例えば地球の表面にはヒマラヤ山脈やグレートバリアリーフのようなダイナミックな地形がありますが、宇宙から見ると滑らかな球体に見えます。
また蜂の巣や蟻塚も巨大な雲のような滑らかなシルエットですが、拡大すれば精緻な幾何学模様に支えられているのが分かります。
この回にも同じことを言いましたけどね。
分解図
ちなみに今回のは共に平面充填型の色分けになっていて、
3色分けの方はユニット4個で組んだモジュールを24個作り、
2色分けの方はユニット12個組みのモジュールが8個で構成されています。
この同じ色の複数のユニットでできたモジュールごとに組むというやり方は、アリ地獄の時は「平面充填」、二そう舟の時は「集合型」と呼んでいましたがほぼ同じ意味です。
ですが弊ブログでは一応なんとなく使い分けています。
(骨組み系の二そう舟ではあんまり「平面充填」って言葉がしっくりこないので。。)
それについては次回。