二そう舟ユニット・60枚組(ゴールドバーグ多面体(価数=4、特徴量=5)、&その双対・6色分け
今回はこの回から続けてきた32面体とその相対である30面体、正式名称は 「ゴールドバーグ多面体(価数=4、特徴量=5)」 の6色分けです。
左が30面体で右が32面体です。共に6色×10枚=60枚
毎度のルール、全ての色が隣り合わずに、色ごとの配置が合同で、かつ対称的に組んでいます。
色が隣り合わず対称的に組んでいますが、32面体は価数(頂点に集まる辺の数)が4で、その頂点部分の対角側を同じ色にして2色に分けています。
その為に色ごと10枚のユニットが一本の「輪」の模様になります。
これは前回にも説明しました。
特に32面体は、この回にやった二十十二面体と、価数が4で頂点回りの形状が全く同じであり、さらに辺の数も共に60で同じあり、面の枚数も32で同じになっています。↓
二十十二面体の帯型6色分け
その辺を8枚の三角形と24枚の四角形で組むと32面体になって、20枚の三角形と12枚の五角形で組むと二十十二面体になります。
比較
左が二十十二面体、右が32面体。ユニット数は共に6色×10枚=60枚
しかし上の比較を見ると、体積は二十十二面体より32面体の方がやや小さいです。
これは立体を囲っている色ごとの「輪」が、二十十二面体は平面上の輪で正十角形になるのに対して、32面体はその輪が「捻じれて」いる事から十角形にはなりますが正十角形にはなっていない事からも、視覚的に分かると思います。
炭化水素であるベンゼンは、そのベンゼン環の並びが平面上に位置していますが、同じ芳香族炭化水素であるシクロヘキサン環には数種類の立体配座があります。
そしてこの二十十二面体の輪はベンゼン環の「平面配座」と同じになっていて、32面体の輪はシクロヘキサンの「ねじれ舟形」と同じになっています。
(ベンゼンとシクロヘキサンの結合の数(辺の数)が6なのに対して、二十十二面体と32面体のユニットの数(辺の数)は10という違いはありますが)
高校や大学の化学の実験で、分子模型で芳香族化合物を作る所は多いのかな?
3ショット
ネオンサインみたい
これまでに二十十二面体は3色分け、5色分け、6色分けとエントリしてきて、二十十二面体と辺数が同じ60である32面体も3色分け、4色分け、5色分けとエントリしてきましたが、今回の6色分けで二十十二面体を追い越しました。
ちょっと前にも4色分けはずっと前からやりたかったと言いましたが、それにはこんな理由もあったのです。
実は今回の30面体の6色分けはこの回にフライングで登場していたのですが、、↓
作品を組む順、撮影する順、エントリする順は一致していないので、ちょいちょい時空が捻じれて自分でもわけが分からなくなりますね。。
(捻じれでかけてる)